1日だけうつに陥った原因と回復までの過程を振り返る(2023年4月の体調・病状)

2023年4月26日水曜日

日記 病状記録

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私は双極性障害Ⅱ型および反復性うつ病性障害と診断されている。医師によると、どちらとも取れる微妙なラインらしい。


私の病状は、2021年の12月から比較的落ち着いている。
しかし、2023年の4月は1日だけうつ状態に陥った。


この記事では私が4月にうつ状態になった経緯を振り返り、原因を考察した。
原因が分かれば対策も自然と浮かび上がってくるはずだ。


あくまで「私の場合」の話であるが、同病の方の参考になれば幸いである。



目次

2023年4月から5月までの体調・病状


4月上旬は非常に安定

4月上旬の体調は非常に安定していた。

家事もできるし、運動もできる。
買い物も外食もできる。
ゲームなどの娯楽も楽しめる。

3月に不調になったことなど無かったかのように、落ち着いて穏やかな日々を過ごすことができた。



徐々に疲れが溜まる

しかし、10日を過ぎた頃から、過去の嫌な出来事を思い出す頻度が高くなってきた。

他にも、夫に対する態度が刺々しくなる日が出てきた。

これらの症状は疲れている時に出やすいので、この頃から疲れが溜まってきていたのかもしれない。



映画を観て飲酒した結果、眠りが浅くなる

そんな中、私は夫と映画館で映画を鑑賞した。

この映画は先月も鑑賞しているが、映画館でまた観たいと夫も私も感じていたため、再び鑑賞しに行ったのである。

情報量の多い映画なので「鑑賞したら疲弊してしまうのでは」と心配だったが、2回目の鑑賞だったせいか、そんなに疲れずに楽しむことができた。

でも、映画館で映画を観ることは普段あまり無いし、「非日常を体験した」という刺激になっていたのではないかと今では考えている。

鑑賞後、ドン・キホーテに寄ってお酒を少し買い、その日の夜、夫と飲酒した。

一般的に、寝る前にアルコールを摂取すると眠りが浅くなる。

その作用が特に強く発揮されてしまったらしく、この日の眠りは非常に浅いものとなった。
夜中に何度も目が覚めたし、眠っている時もずっと夢を見ており、寝た気が全然しなかった。



1日中寝て過ごす

眠りが浅かったため、翌朝は非常に眠たかった。疲労も酷い。

この日は朝から訪問看護があったため7時に起床したが、訪問看護師の来訪を待っているいる間、眠すぎて何度もうたた寝をした。

訪問看護師が来てからも眠気と疲労がひどく、会話するのが非常にしんどかったため、この日の訪問看護は10分で終了させてもらった。

訪問看護終了後はひたすら寝て過ごした。たまに起きても全身が重たくて痛く、家事などの義務をすることが何もできなかった。



軽躁気味になる

翌日は打って変わって軽躁気味になった。


「ブログ関連の作業は1日1時間まで」と決めているのに1日中Wordpress(ブログ・サイト作成ソフト)をいじり、「ゲームは1日90分まで」と決めているのにゲームを2時間プレイしてしまった。

これらの行動をしている最中は「上がっている(軽躁気味になっている)」という自覚はあった。

自覚はあったが、「これぐらいなら大丈夫だろう」と甘く見て、上がった気分に任せたまま行動してしまった。

ブログ作業とゲームのやり過ぎで疲れ、また家事などの義務をやることができなかった。夜はぐったりと過ごした。



いったん落ち着いた後、強い焦燥感に襲われる

翌日は買い出しの日だったので夫と一緒に買い出しに出かけ、帰宅後はウォーキングをするなどして落ち着いて過ごした。


落ち着いて過ごしていたのだが、夕方、ネットでとある意見を目にしたことで、強い焦燥感に襲われる。


読者にも悪影響を与えそうなので詳細は書かないが「今すぐ対策をしなくては」と、とにかく焦りまくる私。


あれもしなきゃこれもしなきゃと慌てふためく私に対し、夫は「上がっているよ」と一言。
夫に指摘されたことで冷静になり、とりあえずその場は再び落ち着くことができた。



うつ状態になる

その日の夜はまた眠りが浅くなり、早朝から小刻みに目が覚めるのを繰り返した。
眠りは浅かったが、いつも通りに起床。気分も特に悪くなかった。

朝食を済ませたあと、1日の予定を立ててからブログ作業に取り掛かった。
しかし、なんだか面白くない。

ブログ作業は私の趣味であり、楽しいはずの作業である。
そのブログ作業が面白くないと感じるのは、非常に珍しいことだった。

なんか変だなと思いつつ、面白くないので予定より早く作業を中止する。
その後、ぼんやりと動画を眺めながら休憩した。

すると、だんだん憂鬱になっていった。
原因が分からない。なんだか分からないが気分が落ち込んでいるし、何かしようという意欲がわかない。

単なる疲れだろうと考え、私は気分転換に料理をしてみた。料理をした直後は憂鬱な気持ちが消えたように感じた。

だが、昼食後、過去のつらい記憶が強く蘇り、非常に悲しい気分になる。

何もしないでいるとつらい記憶が蘇るので、仕事中の夫にLINEを送って助けを求めた。

そして夫の返信を待っている間、言葉で表現するのは非常に難しいのだが「うつっぽい」感覚が出てきた。

放置すると本格的に希死念慮が発生してしまいそうだと予感したので、頓服のレボトミンを服薬した。


訪問看護の24時間対応に電話

レボトミンを服薬した私は、開き直ってWordPressをいじる作業をした。

本来ならレボトミンを飲んだのならさっさと休むべきなので、この行動は良くなかったと今では反省している。

うつっぽくてレボトミンを飲んだのだから、早く休んで回復に努めたほうがいいと分かっているのに、私はなかなか休まなかった。休めなかった。

なんでか分からないけど、スマホをいじるのがやめられない。
そうしている間にも、つらい、苦しいという気持ちでいっぱいになる。

苦しみに耐えられなくなり、私は訪問看護の24時間対応に電話した。

電話に出た訪問看護師は私の話を聞いてすぐに「ホットアイマスクで休んでみては」と提案してくれた。
ホットアイマスクはリラックス効果が高く、ホットアイマスクを使用することで強制的に休めたことが何度かある。


【体験談】ホットアイマスクで躁とうつを補助的に予防した話

【体験談】ホットアイマスクで躁とうつを補助的に予防した話

ホットアイマスクで強制的に休むことで躁状態の悪化を防ぎ、結果としてうつ状態も防いだ時の体験談です。


ホットアイマスクの存在をすっかり忘れていた私は、訪問看護師の提案にハッとした。
そしてすぐに提案を受け入れ、ホットアイマスクを目に乗せてソファに横たわった。



再び苦しくなる

ホットアイマスクの効果は抜群で、私はすぐに眠りについた。

しかし2時間ほど眠ったあと、「このままでは眠すぎてしまうのでは」と不安になり、強迫的に体を起こした。

起きたあとはだんだん憂鬱になり、胸が苦しくなっていく。

非常につらい。何が原因で憂鬱なのか、どうして胸が締め付けられるのか分からない。ただただ苦しい。つらい。

たまらず、私は再び24時間対応に電話した。
電話に出た訪問看護師に「つらい、苦しい」とひたすら訴え続ける。看護師は私をなだめ続けてくれた。

やがて夫と連絡がつき、訪問看護師との電話を終了。
今度は夫とLINEの通話でひたすら「苦しい、苦しい」と訴え続け、夫との通話が終了したあとはぐったりと夫の帰りを待った。



たくさん眠ったことで回復

夫が帰宅し、一緒に夕食を食べたあと、私は再びぐったりと横たわった。

しばらく苦しんでいたがそのうちウトウトと眠り始め、気持ちが楽になっていくのを感じた。

この日はそのまま、20時半と早めに眠剤(就寝薬)を飲み、就寝してすぐに入眠。

翌日の昼前まで眠り続け、11時半に目が覚めた時には「ああ、回復したな」と感じた。
実際回復しており、すぐに家事をこなすことができた。

以降、この記事を書いている4月26日現在まで、私は寛解(うつでも躁でもない状態)を保っている。

活動しすぎてうつにならないように気をつけながら、家事と運動をし、趣味を楽しむ日々を送っている。



今回のうつの原因

うつに至った過程

今回のうつに至った過程をまとめると、以下のようになると思う。

  • 映画館で映画鑑賞という「非日常体験」による刺激を受けたばかりなのに、
  • ドン・キホーテという、普通の店より情報量が多い店に行ったことで更に消耗してしまい、
  • 飲酒により眠りが浅くなり疲れが取れず、
  • ちょっと回復しただけなのに躁になりやすい行動(WordPressいじり・ゲーム)をやりすぎて、
  • ネットのとある意見を読んで非常に焦ったことで、残っていた気力・体力をすべて消耗して止めを刺された(うつになった)

どれも1つか2つぐらいならうつになるまで消耗しなかったと思うが、これらが連続で起こってしまったのが良くなかったのだと思う。


映画鑑賞をやめろというのは酷な話だし、ネットでとある意見を読んでしまったのは事故みたいなものだから、この2つは仕方がない。


飲酒と、映画鑑賞後にドン・キホーテに寄ったこと、Wordpress・ゲームをやりすぎたことは良くなかった。


飲酒など滅多にしないからたまにはいいかと油断していた。ドンキは店内に入らず、買い物を夫に任せて車内で待っているべきだった。WordPress・ゲームは、やるならもっと自制できるように工夫を施すべきだった。


自制すべきところを自制しなかった、これが今回のうつの大きな原因ではないだろうか。


今回の「うつから回復」について

今回、うつから回復したのは「ひたすら眠ったから」、この一言に尽きると思う。


私の場合は基本的に、頓服を飲んで、朝も昼も夜もとにかく眠りまくればうつから回復することが多い。


今回、頓服を飲んだあとにすぐに休まなかったのは良くなかったが、それでも全体を通しては、早めに対処できたほうだと思う。

いつもは、希死念慮が発生してから頓服を飲むことが多いからだ。
今回は希死念慮が発生する前(症状が悪化する前)に頓服を飲んでいるので、そこは評価したい。



まとめ

私のうつのパターンは、殆どが「うつじゃない時に活動しすぎて気力・体力が力尽き、うつになる」というものである。


振り返ってみると今回のうつもこのパターンに当てはまるように思える。そして「飲酒」と「ネットの意見」でダメ押しされた、そんな印象だ。


不可抗力だった要素もあるが、自制できたところを自制できなかったのは反省している。
とは言え、1日半でうつから回復できたのは良かった。よく休んだ(眠った)おかげだろう。

レボトミンを飲んだあとにWordPressやスマホをいじらず、すぐにホットアイマスクで休んで眠っていたら、もう少し早く回復できていたのではないかと思う。

今後も「活動しすぎ」ないよう生活によく気をつけ、うつになったら「すぐに頓服を飲んですぐに休むこと」を意識しておくことを、日頃から心がけておきたい。


プロフィール

名前……Y

40代子無し主婦。双極性障害Ⅱ型・反復性うつ病性障害とトラウマ持ち。

反復性うつ病という診断だったが初診から20年後、「双極Ⅱ型とも言える」と医師に告げられる。

車の免許を持っていないのに地方に移住したため1人で移動することが殆どできず、夫が留守の時はごく近所にしか移動できない。

限られた行動範囲の中でどう暮らしていくか、どう自分の病気と向き合っていくかを日々模索中。
⇛詳しいプロフィール



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