軽躁状態からうつへの移行を回避/軽躁のサイン(2023年1月~3月の体調)

2023年3月10日金曜日

寛解維持のヒント 日記 病状記録

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私は双極性障害Ⅱ型・反復性うつ病性障害と診断されている。どちらとも取れる微妙なラインとのこと。

そんな私だが、2023年1月上旬から3月上旬までの間は、軽躁気味になった。

その時の記録とその際に取った対処法、この2ヶ月で気づいた軽躁状態のサインを以下に記しておく。

以下の事例はあくまで「私の場合」の話だが、同病の方の参考になれば幸いである。

目次

2023年1月上旬から3月上旬までの体調 軽躁→疲労→行動をセーブ→安定

正月から軽躁気味に(PMSだった?)

2022年の12月はうつでも軽躁でもない安定した日々を送っていたが、正月に入っていから急に軽躁っぽくなった。

具体的には、やたら周囲に対して攻撃的になったり、活動的だと思ったら突然軽い希死念慮が一瞬だけ出たり。

これらは生理前の症状と酷似していた。

私は生理不順のため、これらの症状が生理前のものなのだという確証はなかった。
しかし経験的に「まあ、間違いなくPMS(生理前の不快症状)だろうな」と考えていた。

だから「この不調は生理が来たら解消するだろう」と、あまり深刻に捉えていなかった。


生理が終わっても軽躁気味の状態が続く

その後、1月半ば、生理が来た。やっぱりPMSだったのだなと安心する。

だが、生理が終わっても私の「上がり気味(軽躁気味)な生活」は変わらなかった。

疲労しているのに休もうとせず、「何か楽しいことをしたい」と活動しようとする。
「ゲームは1日90分まで」と決めているのに、それ以上プレイしようとする。
調べ物に何時間も没頭してしまう。

こんな調子だから、疲労が溜まって口唇炎ができた日もあった。


リスパダール増量(1月下旬)

1月下旬の受診で医師に「上がり気味だ」と報告。
医師は私の日記を読んで「上がっているかは微妙なところだが、念のためリスパダールを1錠多く処方しましょう。自己判断で適宜増減してください」と告げた。

受診後、早速リスパダールを2錠から3錠に増やして服薬。

これで軽躁が落ち着く……と思われた。


その後も活動的な日が続く

リスパを増量しても、私の軽躁はなかなか治まらなかった。

よく考えもせずにネットであれこれ買物をしたり、普段やらないような料理を突然作り始めたり、意欲が次々と湧いて「実行したい」という欲求と戦ったり(この時はなんとか抑え込んだ)……。

「リスパを増量したのに、なんでだ?」と疑問に思いつつも、過活動は止まらなかった。


夫と訪問看護師に疲労を指摘される

こうして軽躁気味な日々を送り続けた2月半ば。

夫や訪問看護師に「顔が疲れているよ」「活動しすぎ。そのまま活動を続けていたらぶっ倒れてうつになるよ」と何度か指摘されるようになった。

この時、私は「疲れている」「活動しすぎ」という自覚はなかった。
自覚はなかったが、身近な2人がそう言うのならそうなのだろうと、指摘を受け入れることにした。

そしたら、途端に疲れるようになった。
「顔が疲れている」「活動しすぎ」という指摘を受け入れたことで冷静に自分の体調を観察できるようになり、上がった気分でマスキングされていた疲れを自覚できるようになったのだろう。


「集中しすぎない活動」を意図的に予定に組み込む

私は日記を読み返し、何が疲れの原因になっているのかを調べた。

その結果、私は「『ブログ作業』『ゲーム』『ネットでの調べ物』をすると集中しすぎてしまい、時間を忘れて没頭してしまって疲弊する」いうことが分かった。

疲労を抑えるためにはこれらの「集中しすぎてしまう活動」を減らし、「集中しすぎない活動」を増やせば良いはず。

私は「集中しすぎない活動」をリストアップした。
そして『ブログ作業』『ゲーム』『ネットでの調べ物』の合間に「集中しすぎない活動」を意図的にやるよう、1日の予定に組み込むことにした。


軽躁が落ち着く

こうして毎日1日の予定を立て、「集中しすぎる活動」「集中しすぎない活動」のバランスに気をつけながら生活するようになったことで、私の軽躁は落ち着いた。

3月上旬の現在、疲労を溜め込むことなく、必要最低限の義務や家事はこなし、娯楽もほどほどに楽しめるように過ごせている。

軽躁を放置していたら疲れているのに活動を続け、今頃、体力が枯渇して倒れてうつになっていたと思う。
「軽躁時に活動しすぎてエネルギーを使い果たし、うつに移行する」のが、いつもの私のパターンだからだ。

今後も引き続き、無理のない予定を立て、予定通りに生活するよう心がけていきたいと思う。


「集中しすぎる活動」=「軽躁になりやすい活動」

今回「集中しすぎる活動」と「集中しすぎない活動」をリストアップしてみて、これらはそのまま「軽躁になりやすい活動」と「軽躁になりにくい活動」に当てはまることに気づいた。

「集中しすぎる活動」は私が軽躁気味の時に無意識にやっている活動が多く、「集中しすぎない活動」は寛解時によく行っている活動だったからだ。

あくまで私の場合だが、備忘録としてこれらの活動をここに記録しておく。

集中しすぎる活動(軽躁になりやすい活動)
  • ブログ作業
  • 動画作成作業
  • ゲーム
  • ネットでの調べ物
  • ネットでのウィンドウショッピング

集中しすぎない活動(軽躁になりにくい活動)
  • 家事全般
  • 読書
  • 雑誌を読む
  • 軽い映画を観る
  • 散歩
  • 音楽を聴いてぼんやりする
  • ファッション動画を漠然と見る
  • メイク動画を漠然と見る
  • Kindle読み上げを聴く
  • マッサージを受ける
  • リアル店舗でウィンドウショッピング
  • 図書館へ行く
  • ラジオを聴く
  • マッサージボールで体をほぐす
  • ストレッチ
  • フィットボクシング

前述の通り、これら2種類の活動のバランスを取るよう1日を過ごすようにしたことで「疲労を溜め込んでうつになる」といった状態を回避することができた。

具体的には、「集中しすぎる活動(軽躁になりやすい活動)」を行うのは1日1つか2つまでに抑え、活動時間は1つにつき60分~90分以内で。
残りは「集中しすぎない活動(軽躁になりにくい活動)」をして過ごすようにするのがちょうど良いようだ。(あくまで私の場合)


この2ヶ月で気づいた「軽躁のサイン」

この軽躁状態の続いた2ヶ月の間で、気づいたことがある。
それは「軽躁のサイン」だ。
忘れないよう、ここに記しておく。


軽躁のサインその1・風呂に入れない

うつで「風呂に入れない」というのはよくあることだが、「軽躁でも風呂に入れない」というパターンがあることが今回、分かった。

なんで軽躁状態だと風呂に入れないのかというと、「軽躁状態で活動しすぎているから疲れて風呂に入れない」のである。

軽躁だから自分では「適正に活動して疲労もしていない」と感じているが、実際は疲れている。疲れているから、風呂に入る元気が出ない。

風呂に入れない時はうつ状態だからというだけでなく、軽躁状態だからかも知れないということをよく覚えておきたい。


軽躁のサインその2・遊びはできるのに義務はできない

たとえば「洗濯をしなくちゃいけないけど、洗濯なんてとてもじゃないけどできない。そんな元気ない。無理。でも、ゲームならできる」といった時。
こんな時も、軽躁状態になっている時が多い。

義務(この場合、洗濯)が「全く」できないということは、疲弊しているのである。

上がっている(軽躁気味になっている)から疲れを自覚できず、遊び(この場合、ゲーム)はできると錯覚している。本当は遊びをやるエネルギーも足りていない状態なのだ。

「義務をやる元気は『全く』ないけど遊びなら積極的にできる」という状態になったら、日記を読み返すなどして、自分が軽躁状態になっていないかを確認したほうがいい。

そして軽躁状態になっていると判断したら、とにかく休むこと。
軽躁状態の時は活動しすぎていることが多いから、自覚はなくても相当疲れているはずだ。


まとめ

2023年は1月から2月の終わりにかけて軽躁状態になったが、「集中しすぎる活動(軽躁になりやすい活動)」と「集中しすぎずできる活動(軽躁になりにくい活動)」を確認し、両者のバランスを取ることで「軽躁状態からうつ状態へ移行」という、いつものパターンを回避できた。

早めに医師に報告して薬を調整してもらったのも良かったし、訪問看護師や夫が、私が疲労を自覚していないのを指摘してくれたのも良かった。医師や訪問看護師、夫には大変感謝している。

また、「集中しすぎる活動(軽躁になりやすい活動)」と「集中しすぎずできる活動(軽躁になりにくい活動)」を確認できたことと、軽躁のサインに気付いたこと。この2点は大きな収穫だった。

軽躁状態になって活動しすぎると、エネルギーが枯渇してうつになる。私のうつはほとんどがこのパターンだ。

今回、自分が何をしたら軽躁状態になりやすいかを把握できるようになったこと、どんな状態が軽躁状態のサインなのか気付いたいことで、体調管理もしやすくなったと思う。

今後も自分の気分の波をよく観察し、うつや軽躁になってしまわないよう、うまく体調管理をしていきたい。

今回実行した「集中しすぎない活動(軽躁になりにくい活動)を予定に組み込んで1日を過ごす」という方法については、寛解維持に役立つと判断できたら、そのうちまた記事にしてまとめておきたいと思う。


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プロフィール

名前……Y

40代子無し主婦。双極性障害Ⅱ型・反復性うつ病性障害とトラウマ持ち。

反復性うつ病という診断だったが初診から20年後、「双極Ⅱ型とも言える」と医師に告げられる。

車の免許を持っていないのに地方に移住したため1人で移動することが殆どできず、夫が留守の時はごく近所にしか移動できない。

限られた行動範囲の中でどう暮らしていくか、どう自分の病気と向き合っていくかを日々模索中。
⇛詳しいプロフィール



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